ろけぷれ!
サウンド・オブ・ミュージックのロケ地、ザルツブルグ(オーストリア)へ行って来た!
映画「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地は今もそのまま残っている!? オーストリアからスイスへ亡命するまでの軌跡を実際に訪ねてみた
ザルツブルグ(オーストリア)からすべては始まるのだ!

祝! 制作50周年記念!
(C)2015 TwentiethCentury Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
茶柱:ちゃ~らら、ちゃーらっら~ちゃらら~らら~~~
茶柱:ちゃ~らら、ちゃーらっら~ちゃらら~らら~~~
ナカ:………
茶柱:ちゃ~らら、ちゃーらっら~ちゃ~ら~ら~ら~~~ん
わかんねえかなあ~ このミュージック!このサウンド!
ほれほれ、この曲を聴くとさあ、何故か京都が恋しくなるっしょ?
ナカ:ああ!あの大手鉄道会社の…
茶柱:まあ、京都のテーマ曲ちゅうわけじゃないんだけどさあ。これ歴としたとあるミュージカルのなかの名曲中の名曲なんですわあ。
茶柱:「私のお気に入り」英語でいっちゃうと、マイフェーバリットシングス! いまじゃ、ミュージカルの枠を超えてジャズとしてもポップスとしてもスタンダードな名曲になっているわけよ。ミュージカルの巨匠!!!巨人!!といっても過言ではないリチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタインIIの名曲だあ!
茶柱:この曲を聴いてたらさ、ふと思ったわけよ「そうだ、ザルツブルグ行こう!」って。
ナカ:ザルツブルグ? それ、どこの国?
茶柱:いい質問です。リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタインⅡが創作したミュージカル作品「サウンド・オブ・ミュージック」はオーストリア、ザルツブルグが舞台なわけで、父さんも、蛍も、そうた兄ちゃんもみんなこの映画が好きなわけで……る~~るるる~。
ナカ:るーるる…は、「北の国から」でしょ。
茶柱:そうた兄ちゃんも言ってたんだ!「そうたザルツブルグ行こう」って……。
いや~~すまん! てなわけで今回のろけぷれ!
初のオーストリア、ザルツブルグ取材敢行!「サウンド・オブ・ミュージック」の巻でござる!

(C)2015 TwentiethCentury Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
「サウンド・オブ・ミュージック」製作50周年記念版ブルーレイ<3枚組>
¥5,980+税 発売中
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
●出演(声の出演)
•マリア…ジュリー・アンドリュース(平原綾香/島田歌穂/武藤礼子)
•フォン・トラップ大佐…クリストファー・プラマー(石丸幹二/布施明/金内吉男)
・リーズル…シャーミアン・カー(日笠陽子/華原朋美/玉川砂記子)
•男爵夫人…エレノア・パーカー(増子倭文江/増山江威子)
•マックス…リチャード・ヘイドン(坂部文昭/永井一郎)
•監督・製作:ロバート・ワイズ•脚色:アーネスト・リーマン
•作曲:リチャード・ロジャース•作詞:オスカー・ハマースタインII世
●字幕翻訳:森 みさ●吹替翻訳:森 みさ(台詞)/ペギー葉山 (歌詞/「ドレミの歌」)/もりちよこ (歌詞/「ドレミの歌」以外) 茶柱:それでは、ナカ、簡単にこの映画のストーリーを説明してください。
ナカ:了解です。
オーストリア、ザルツブルグ。1930年代の終わり……。
快活で憎めないキャラのマリアは修道女見習い。歌が大好きな彼女は修道院長からの薦めでトラップ家の7人の子供たちの家庭教師となる。軍隊式の規律で守られた厳格な家庭に戸惑うマリアだが孤軍奮闘!持ち前の明るさと何とかなるさドンマイ!スピリットで徐々に子供たちと彼らの父であるトラップ大佐の心を開いていく。マリアとトラップファミリーの絆を深めたのは「音楽」。澄み渡るマリアの声と純真無垢な子供たちの歌声で再び明るい笑顔が戻ったトラップ一家。だが、ナチス台頭に揺れる時代の波がオーストリアに……。そして一家にも暗雲が垂れ込める──。
茶柱:それでは、ろけぷれ!まいります!「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台にレッツラ~~GO~~!!ザルツブルグまでは日本からの直行便はないので今回は空路、成田→ウイーン→ザルツブルグといった具合。

ザルツブルグ空港到着! バックに聳えるのはザルツブルグの顔「ウンタースベルグ山」
ザルツブルグ空港の別名はW・A・モーツァルト空港!そうあのヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。

ほれほれ、モーツァルトさんが迎えてくれるんだ。ああ~アイネクライネナハトムジークが耳にこだまする~~
茶柱:とにかく今回の取材で撮った画像が3000枚を超すという枚数!! 掲載画像を選別するのも一苦労でしたが、なるべく多くの画像を紹介すべくチャッチャ行きますのでそこんとこよろぴくっす。
ナカ:そこからさらに私が選別させていただいております。多いから、まじで…
では、「サウンド・オブ・ミュージック」のストーリー展開に沿った形で進行しましょう

ヴォルフガング湖を臨むザンクト・ギルゲンの街並み、映画では空撮で山側から湖を捉えています

ここザンクト・ギルゲンはモーツァルトのお母上アンナ・マリアが生まれた町としても知られる所。(写真はモーツァルトハウス)

こちらの電車で目的地へ!
ナカ:映画の冒頭、雪を纏ったオーストリアアルプスの景色が徐々に雪解けの春の訪れを感じさせる湖水地方の画面に…音もひゅーひゅーといった寒々しい風の音から小鳥のさえずりに…。その後に映画は徐々に美しい草原のパノラマに変わりますね。
茶柱:小鳥のさえずりは、少しずつオーケストラとオーバーラップします。
ナカ:そしてあの有名なマリアの俯瞰ショットに!!!
茶柱:そうなんです!そして今回なんとか己の精神と肉体と知力を駆使しあの草原の丘に辿り着きました!
ナカ:いやいや先生、ちょっと大袈裟じゃあないですか? そんなに大変なところだったんですか?
茶柱:よくぞ、聞いてくれた!ここでその道筋を紹介しようじゃないの!まずはザルツブルグの中央駅から、20分ほどでハラインという街に向かいます。

とにかく石畳を歩くのだ!ちなみハラインは「きよしこの夜」の作曲者フランツ・クサーヴァー・グルーバーが過ごした場所としても有名なところ。CUTEな街並み!
茶柱:歩きに歩いて、またまた歩いて…
ボンビー旅行は歩くしかない。
なんと茶柱は歩いてオーストリアからドイツ国境を越えたのだ!
ナカ:でぇーっ! 歩いて!?
国境なのに、検問とか税関とかないんですか?
茶柱:うんうん。ドイツとオーストリアはシェンゲン協定というのがあって国境検査撤廃だからパスポートもいらないのら。
しかし!撮影当時は幾度もきっちりパスポートを見せて国境を越え撮影に臨んだとロバート・ワイズ監督は後日談で語っていましたね。
ナカ:へええ、そうなんですか。ところで先生! それじゃあジュリー・アンドリュースのあのオープニングシーンは、ザルツブルグでもオーストリアでもなかったってことですか?
茶柱:映画の舞台はザルツブルグということになってはいるのだが、残念ながら監督や、カメラマンの求める冒頭のロケ地はザルツブルグには無く、彼らの描くイメージに最も近く、理想的なロケーションとして選んだのがこれから行くドイツの某所なのだ!

歩いても

歩いても、ほぼこういう景色

そして…迷った…

優しいオバちゃま。おじちゃんはビール片手にもうできあがっていた、さすがドイツ人じゃ!
茶柱:途中、道に迷い……。泣きそうになっていたところ優しい農家のおばちゃんが「何してはるの~~」と声を掛けてくれた。
ボディランゲージでなんとかドイツ人に状況を説明してたら、おじちゃんがビール片手に「お~~イングリッシュの強いヤツ呼んでくっから!」と……。
そして、ブルース・ウイリスとジェイソン・ステイサムを足してイケメンの格闘家で割ったようなアニキが登場! でっかい地元の地図を持ってきて、場所を教えてくれた。

地図を広げて現在地を教えてくれたアニキの笑顔!
茶柱:ああ~~よかった地獄でジェイソン・ステイサムとはよくいったものだ!
ナカ:目指すマリアの丘までもう少しですね!
茶柱:とはいえ……なんだかんだで3~40分ほどまた歩く~~
茶柱:歩きに歩いても、まだその場所にたどり着かず…
ここまでくると、もはや冒頭から映画の中に出てくる「すべての山に登れ」の心境です。すべての山に登り、高き、低きを訪ね、いかなる脇道をも探り、全ての川の流れをも越えなさい。さすればあなたの求めるものに出会えるでしょう~~みたいな感じ!
ナカ:ホントに映画みたいですね。
茶柱:でもって、また少し下り………。ここらあたりかなあ???ってところで今度は自動車のメンテナンスをしていたオイルまみれのおじさんに何気なく聞いてみると~~~~~ななななななんとぉ~~~そのおじさんが、「あ? あれか、それはオレんちのこの裏だぜ!!!」と教えてくれた!!!!
ナカ:ようやくあの丘に辿り着いたんですね!

ここが、「サウンド・オブ・ミュージック」の聖地だ!
しかしここは個人の所有地なので住所の公表、特定はNG

真横から見た丘 ジュリー・アンドリュースの歌声が聞こえてきそうだ

左側の林の向こう側がロケーションで使用された丘付近。 後方にはウンタースベルグ山が神々しい偉容を誇る
茶柱:まさか、本当にここにこられるとは思ってもみなかった!! それだけでも胸が熱いのに!そしてこの場所がいまだ現存している奇跡に感謝!
ナカ:本当にあるんですね、あの映画の場所が………。
茶柱:これぞ、ろけぷれ!の真髄だ!映画史に残る傑作の舞台に来た~~~!涙ちょちょ切れる!! 豆粒のジュリーをヘリコプターショットで捉える圧倒的な70ミリキャメラのダイナミズム!撮影監督のテッド・マッコード!第2班撮影監督のモーリス・ズベラーノ!これぞまさに神カメラだ!!感動とエンターテイメントの幕開けに相応しいオープニングだぁ!
ナカ:よ、ようやくオープニングまでこぎつけましたね!(つーか、まだオープニングかい)

(C)2015 TwentiethCentury Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
次回は、クレジットタイトルの映像ろけぷれ!
DVDで予習をしてから読むと、感動もひとしおだよ!
協力:20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン株式会社